「日本は遅れている」と憤る前に考えたい事
男女格差だけじゃない LGBTランキングでも世界の下位に沈む日本の将来(猪瀬聖) - 個人 - Yahoo!ニュース
日本は女性の社会進出や差別などの人権問題に対する取り組みで遅れているとニュースや新聞でよく指摘される。実際遅れているがそれは一体何故だろう。
何故いつも欧米は進んでいて日本は遅れているのだろう。
日本人は欧米人より頑固で愚昧だから、だろうか。
百年前は欧米でも人種差別、男女差別、LGBT差別は当たり前だった。
当時日本は国際連盟の規約に人種差別撤廃の文言を盛り込むよう提案したが却下された。
珍しく日本が「進んでいた」わけだが、アメリカもイギリスも賛同しなかった。
結局それだけの話ではないのか。何が善か、何が先進か、を決めるのはいつも彼らであって我々ではない。「世界」の価値観に従う以上、日本人が先を走る事など有り得ない。許されない。
日本が欧米に遅れるのは必然だ。彼らがルールを作り変更していく競技に我々は参加している。
「日本は遅れている」と嘆き、仲間に厳しい目を向ける前にまず我々がどれほど不利な条件のゲームをやらされているのか、そこに思いを巡らせたい。そうすれば、遅れてしまった仲間を攻撃するばかりでなく、彼らの手を取り共に歩んで行く道も見つけられるはずだ。