コロナとマスコミ

マスコミが世論を先導する社会でいいのだろうか

ホラン千秋とインボイス制度

Nスタでキャスターをしているタレントのホラン千秋さんがインボイス制度対応を売りにした会計ソフトを販売する会社のCMに出ている。

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ニュースキャスターが一般企業のCMに出ているという時点で驚くが、麗しい笑顔で「準備できていますかインボイス制度」と語るから、これジャーナリズム業界的にはどうなんだろうと更に気になった。

インボイス制度対応を売りにしたソフトを販売する会社からお金を貰っている人が、今起きているインボイス制度反対運動のニュースを的確に伝えられるのだろうか。

「ホランはインボイス制度推進勢力から金を貰っているんだから、ニュースの内容やコメントも当然そっち寄りになるよね」と番組の報道姿勢に猜疑の目が向けられる恐れもあるだろう。

その手の疑いを招かないように報道に携わる者は企業CMなんぞ出ない、そういう内部規定があるものだと私は思い込んでいた。ないのだろうか?

彼女はタレントであってジャーナリストではないから許される、という解釈はあるかもしれない。しかしそうすると今度は、タレントが報道番組でメイン張ってていいの?ジャーナリズムって何?スポンサーから金貰ってスポンサーに有利な情報を世間に流す仕事?といった疑念が生じる。

公平性とか公共性とか正義とか倫理とか報道の意義とか打ち出さずに「我々は生活の為、飯を食う為の仕事として報道をやっている」と宣言してくれれば、そういう風に見るから全く何の問題もないのだけど、公平、公正を標榜するからにはその辺もっと厳格に縛らないとダメだろうと思う。

私個人としては彼らに「もうそろそろ公平性は諦めたら?」と伝えたい。