コロナとマスコミ

マスコミが世論を先導する社会でいいのだろうか

グレーなサプリのCM

先日ジャニーズ問題でサントリー社長の新浪氏がタレント起用の見送りに言及していた。それは結構なんだが正義を語るついでに、テレビを見る度に目にするあの怪しいサプリCMも何とかしてほしい。

老婦人が買い物してお釣りを受け取った後、買った品物を忘れて店を出そうになる寸劇が披露され、そこに登場したサントリーの研究員が「それは脳の衰えの兆し」と怪しい語り口でDHAサプリを勧めるあれ。

痴呆の前段階みたいな症状を提示した後に「脳にとって大切な成分」の入ったサプリを勧めたら「あ、これボケに効くのね」とか「ボケ防止の為に飲もう」と誤解する人が続出するに決まっているだろう。

画面をよく見ると、

『本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません

とか

研究者個人の見解であり効用ではありません

と極小文字で書いてある。こういう言い訳めいた文章を載せるのは、本当はやっちゃけいけない事と理解しながらミスリードCMを打ってると自白しているようなもので、社会的信用度の高い大企業がやる事とはとても思えない。

一か月6,480円と、庶民が「騙されてもいいや」で定期購入できる価格帯の商品でもない。

別に悪い商品ではないし目くじら立てて糾弾するほどの悪事でもないと思うが、公共性を謳うテレビには相応しくないグレーなCMだと思う。公共性を謳わないテレビなら全然構わない。

サントリーだけではなく、他にも膝に効くコンドロイチンなどグレーなサプリCMが多くあり、日本の高齢者のお金が無駄な所にたくさん流れているのではないかと心配になる。