コロナとマスコミ

マスコミが世論を先導する社会でいいのだろうか

ワクチン3回目根拠なしのミスリード

最近、欧米の感染動向についてテレビから聞こえてこなくなった。
久しぶりにコロナ関連でアメリカの話が出てきたと思ったら、ワクチン3回目接種の件だった。「ワクチン2回打っても効かないのか!」と不安になる人が続出することだろう。

 

NHKのニュースは「ワクチンの3回目接種に科学的根拠がない」というような見出しで伝えていたが、WHOの科学者によるその発言は2回で十分効果があるから3回目は必要ないという文脈だった。

ニュースでは「3回目接種に科学的根拠がない」という部分ばかりが強調されて「2回で十分ですよ」の部分がおろそかになっていた。注意深く見ない人は「3回打っても効かないんだ」と誤認してしまうことだろう。公共放送でもこんな状態なのでコロナ報道は本当に恐ろしい。

新聞テレビは無条件に信頼できない存在になったことを皆に知ってほしい。皆が眉唾で聞くようになれば彼らの存在も許容できるが、信頼を寄せすぎている人が多い現状では危険な存在になる。

 

ワクチンは2回打てばデルタ株に対しても有効で、重症化もしなくなるというデータが出ている。「新しい変異種には効かないかもしれない」と心配になる人もいるかもしれないが、仮に今のワクチンが効かない変異種が出た場合でもそれに対するワクチンはそれほど時間をかけずに作れると製薬会社は当初から言っている。テレビが言うほど未来は暗くない。