コロナとマスコミ

マスコミが世論を先導する社会でいいのだろうか

NHKスペシャル「揺れるアメリカ分断の行方」で扱われなかった分断の原因

去年放送された、アメリカの大統領選をめぐって社会の分断が進んでいるという内容の番組。トランプ支持者とバイデン支持者、双方に密着取材して、その言い分、事情をよく汲み取っていた。公平に伝えようと努力する姿勢が感じられた良い番組だったと思う。

しかし、この番組では分断を扱う上で最も重要な要素が完全に抜け落ちていた。

マスメディアについてである。トランプやその支持者がよく口にしていた、フェイクニュースという言葉。彼らがなぜCNNを敵視していたのか。チャイナニュースネットワークなどと呼んだりしていたのか。そういうことに一切言及がなかった。トランプ支持者を取材してマスコミ批判が出てこないわけがない。

よく取材できていたのに、なぜこの部分にまったく触れなかったのか理解に苦しむ。

自分達が分断の原因になっていることを認めたくなかったのだろうか