学校教員の役割 先生は忙しいという報道
最近新聞記事やニュースでやたらと言われる学校教員の過労。
ヤフコメでも頻繁に「教員です。」で始まるコメントを見かける。
その中に「試験の〇×付けるのが大変」というコメントが複数あってほほえましかった。
昔、部活の時間に準備室でずっと読書している先生がいてうらやましい仕事だなと思っていたが、あれもきっと本人的には長時間労働で苦しんでいたのだろう。教員の苦労を何も知らずに申し訳なかった。
冗談はさておき、学校教員に何もかも押し付けすぎだという指摘は正しい。
学校教員とは、高いハードルがあったわけでもなく特殊な訓練を受けたわけでもない(大学で意味があるか分からない科目をいくつか余分に履修はしている)社会経験も積まずに学校に放り込まれた、我々と同じ一介の労働者である。その普通の労働者に生徒の生活指導やら高い道徳性の要求やらをするのが間違いだ。
塾講師にそれらを要求するだろうか?
学校教員は公務員だから、と言われるかもしれない。
しかし彼らの実態は塾講師と変わらないのだ。過去を精査され一定の倫理基準を満たした人物のみが選抜され学校教員になるのではない。企業の営業部員のように日々対人能力を磨き続けてきたわけでもない。指導要領に沿った各教科の指導以外の仕事を彼らに求めるのがお門違いなのである。
彼らは実質的に塾講師と変わらないのだから、などと言ったら競争にさらされ日々練磨している塾講師に怒られるだろうが、塾講師に要求する以上の仕事は要求すべきでない。
それなら「塾講師を学校で雇えばいい」となるが、学校の先生方の負担を減らすために是非検討してみるべきだろう。