コロナとマスコミ

マスコミが世論を先導する社会でいいのだろうか

世論調査の風評被害

www.asahi.com

風評被害防止の政府取り組みが十分かと聞かれて、地元の方々を思えば、十分だなどと答えられるはずもない。

しかし、科学的に安全だ、周辺国のトリチウム放出濃度の方が高い、とどれだけ説明しても『科学的な安全性の議論と心理的に不安を抱くっていうのは別の次元の問題』などと言って納得しない、納得する気のない知識人がいるこの世界で、できる事が残されているとも思えない。

「サンモニ」目加田説子氏、福島原発処理水を「汚染水」と表現 IAEAの行動「政府手助けに見える」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

世論調査の結果では処理水放出仕方なしの声が大きく、科学的に安全性も担保されているのだから、意味もなく争点にせず騒ぐのをやめれば風評被害は起こらないと思う。科学を蔑ろにして、答えの決まっている世論調査を行い、問題がないはずの事態を争点化しようとする活動の方がよっぽど風評被害を招くと思う。

この世論調査を企図した新聞記者は一体誰が風評被害を招くと思っているのだろう。処理水放出仕方なしと回答した我々が加害者になると言うのだろうか。

そして風評被害を止める為に政府にどんな取り組みが残されていると思うのだろう。

日本ファクトチェックセンターのように政府が、科学的根拠の否定に繋がる言論や、真偽不明の情報で人の不安を煽る言論を取り締まるようにすれば効果覿面かもしれない。

しかしそんな言論統制社会はジャーナリストも我々一般市民も望んではいない。