コロナとマスコミ

マスコミが世論を先導する社会でいいのだろうか

交通事故で死亡の10代をコロナ犠牲者と誤認させる見出しを付ける東京新聞の倫理観

この記事は大分前のもので今更ではあるのだが、報道のミスリードの好例として記録しておきたい。この時はテレビニュースでも「コロナ感染の10代死亡」とやっていた。この記事を最後まで読むと分かるように事実は「交通事故で死亡した10代を検査したらコロナ陽性だった」というもの。

<新型コロナ・28日>東京都で新たに248人が感染 死者8人、重症者117人 都内で初めて10代死亡:東京新聞 TOKYO Web

www.tokyo-np.co.jpコロナによる死亡者や重症者の数を伝える見出しにこの10代死亡者を並べたらまずいことは彼らも分かっていただろう。交通事故で死亡したのに、この見出しではまるでコロナで10代が死亡したように読み取れてしまうからだ。

なぜこういう愚かなことをしてしまうのかと言えば、アクセス数を稼ぎたいのもあるだろうが、彼らの間違った使命感のせいだろう。

「感染拡大を抑止するために人々がコロナを甘く見ないような伝え方をしなければならない」

彼らはそれが正義だと思っているから、読者を欺くような見出しを付けても平気でいられるのだろう。しかし、報道の仕事とはそういうものだっただろうか?

世の中を「彼らが信じるより正しい方向」に導くため、世論誘導するのがジャーナリズムだっただろうか?