コロナとマスコミ

マスコミが世論を先導する社会でいいのだろうか

Nスタの街頭インタビューでウクライナ難民とウィシュマさんの話が

今日Nスタ見てたら、ウクライナからの難民を日本が受け入れるのをどう思うかという街頭インタビューで、先日問題になった入管施設で死亡させられたウィシュマさんの事件を挙げて日本は受け入れ態勢を整えなければいけないと思うと答えている人が映っていた。

ウィシュマさんの事件は単純に難民受け入れ態勢の不備で片付けられる問題ではない。不法滞在者による難民申請濫用という問題が根幹にある。

何でこの問題がいつまでも改善されないのだろうかと不思議に思う。「難民申請は濫用されているわけじゃない」という主張もあるのだろう。一度、テレビでこの具体的な数字を示して難民申請が適正に行われているかどうかを市民に判断してもらえばよいと思う。テレビだと一部の局を除いて「濫用されている」という主張をまったく伝えないから市民が問題を把握できないままになってしまっている。

 

報道という意味では街頭インタビューという手法は危ない面があると感じた。一般市民は社会問題の争点を必ずしも深く把握していない。問題を把握せず誤解したまま答えてしまいその映像が垂れ流されると世間に誤解が広まってしまう。もちろん報道する側が気を付ければいいが、彼らも人だからうっかり流してしまうこともあるだろう。

市民の声ならば誤情報だとしても報道の責任は追及しづらい。

しかしよく考えてほしい。

例えばの話だが、街頭インタビューで「オリンピック反対デモが金で動員されている」という誤解を誤解したまま話してしまった人の映像があったとして、それを報道機関が流して良いだろうか?

街頭インタビューにも気を付けてもらいたいものである。